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​PROJECT

​2021/02/22 - 2021/03/03

​the Team

​東北芸術工科大学 美術科 特別企画

コロナ禍における「新しい生活様式」が標榜される中で、美術・芸術においても社会に対して新しい可能性の探求が求められています。「the Team」は、各コース内における専門性の取得だけではなく、合同授業によって領域を越境したカリキュラムを設けている美術科が、学生の個々としての力だけではなく、複数人によるチームとしての可能性の探求し、個人ではなくチームであるからこそ可能な企画の立案・実現を通し、これからの時代の新たなアーティスト像を社会に対して提案しながら、学生たちが卒業後の活動範囲を拡大させ、コミュニケーションを活発化させる機会となることを目的に開催されました。

そして、応募チームの中から選抜された3チームが展示を行い、その内の「knock at」のチームメンバーとして参加をしました。

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 knock at 展示コンセプト

​ジュエリーとは何か。貴金属や宝石からつくられる高価なものだけが果たしてジュエリーなのだろうか。
当然のことながら、どんなものを身に付けてどう感じるかは人によって様々である。そうであるならば、ジュエリーも決まりきったものではなく、もっとその人自身が決めても良いものなのではないか。つまり私たちは、その人が価値を見出せばそれはもうジュエリーになり得るのではないかと考えた。
今回はその考えを1つの素材といくつかのルールを定め、検証することとした。素材として私たちがジュエリーとしての魅力を感じているエキスパンドメタルという素材を設定した。エキスパンドメタルはメッシュ状の板材で、1枚の金属板に切れ目を入れて押し広げることで作られている。1枚でできているためつなぎ目がなく丈夫で、軽量であり、表面が隆起していることから滑り止めの効果もある。そういった特性から、フェンスや建築物のモルタル内外壁、家庭機器、換気通風の部品、農機具製品など用途は様々である。この素材の規則的な構造の面白さは、加工によりまた違った表情を見せる。このような可能性や魅力を感じ取りながら素材を触ることでジュエリーの根幹となるピースを生み出していく。そしてそれを誰かに見てもらうことにより、私たちのジュエリー観の構築と最終的なジュエリーへのアプローチの幅を広げていきたいと考えている。

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material : expanded metal/lacquer spray/brass

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